マントル細胞リンパ腫の治療法とステージ
マントル細胞リンパ腫のステージ
マントル細胞リンパ腫は、感染したリンパ節の部位・数、他の臓器への転移状況により4つのステージに分類されます。
- ステージⅠ: 特定部位のリンパ節群が1つだけ浸潤。
- ステージⅡ: 2つ以上のリンパ節群が横隔膜の上または下に限定されて浸潤。
- ステージⅢ: 横隔膜の上と下の両方にリンパ節が浸潤。
- ステージⅣ: リンパ系以外の臓器(肝臓、骨髄、肺など)へ転移。
化学療法と免疫療法
マントル細胞リンパ腫の第一選択は化学療法です。使用するレジメンはステージや患者の年齢・体力に応じて決定され、一般的なリンパ腫よりも強力な薬剤が用いられます。平均生存期間は約2.5〜4年です。
免疫療法としては、リツキシマブ(抗CD20モノクローナル抗体)とCHOP(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン)を組み合わせた治療が有効とされています。
他にもリツキシマブ+強力な化学療法の組み合わせがありますが、毒性が高く高齢者には推奨されません。まれに中枢神経系に転移した場合は、髄液内へ薬剤を注入する鞘内療法が行われます。
幹細胞移植
高用量の放射線または化学療法と併用して、自己造血幹細胞移植が行われます。50歳以上の患者には副作用リスクが高いため慎重に適応が判断されます。
自己幹細胞移植(自分の細胞を凍結保存し、集中的治療後に戻す)は、寛解率が高く、健康状態が良好な高齢者にも安全に実施できると報告されています。
プロテアソーム阻害剤
プロテアソーム阻害剤は、細胞の成長に必須なタンパク質を阻害する生体由来の薬剤です。代表的なボルテゾミブは、CHOP化学療法と併用するか単独で使用するかについて臨床試験が進行中です。
放射線療法
化学療法と併用して行うことが多く、リンパ腫に高エネルギー粒子を照射します。主にステージⅠ・Ⅱで使用され、短時間で完了する痛みの少ない治療です。
副作用としては照射部位の皮膚炎や倦怠感があります。幹細胞移植や骨髄移植、脳への照射を行う場合は、一過性の「眠気症候群」が起こり得ますが、通常は数週間で改善します。
