副腎がんは治りますか?
副腎は腎臓の上部に位置する重要な内分泌腺で、コルチゾールなどのホルモンを分泌します。副腎に腫瘍ができると副腎がんとなり、早期に発見すれば治癒が可能です。
外科的治療(手術)
副腎がんの根本的な治療は「副腎摘除術(アドレノネクトミー)」です。手術は腫瘍が限局している場合に行われ、腎臓上部の副腎または腫瘍だけを取り除きます。手術前に転移の有無を画像検査で確認し、転移が認められた場合は追加の手術や他の治療が必要になることがあります。
早期のがんであれば、腹腔鏡手術が主流です。小さな切開部からファイバースコープを挿入し、腫瘍を切除します。複数の腫瘍や大きな腫瘍の場合は、開腹手術が選択されます。
補助的治療
化学療法
化学療法はがん細胞を殺す薬剤を使用しますが、根治目的ではなく症状緩和や転移がある場合の補助療法です。手術前に腫瘍を縮小させる「新補縮小化学療法」や、手術後の再発予防に併用されます。
放射線療法
高エネルギーの放射線でがん細胞を破壊する治療で、化学療法と同様に進行例の症状緩和や手術と組み合わせて使用されます。
ミトタン(Mitotane)
手術が不可能な場合に用いられる特別な薬剤です。臨床データによると、約20%の患者で腫瘍縮小が認められます。
副腎がんの症状と早期発見の重要性
副腎がんはホルモン過剰産生を伴うことが多く、以下のような症状が現れます。
- 男性化(女性でテストステロン過剰):声が低くなる、体毛が増えるなど。
- 女性化(男性でエストロゲン過剰):乳房が肥大する、声が高くなるなど。
- 高血圧、体重減少、疲労感などの一般的な症状。
これらの症状を感じたら速やかに医師の診察を受け、血液検査や画像診断で副腎の状態を確認しましょう。早期発見が治癒の鍵となります。
まとめ
副腎がんは早期に診断すれば手術で完全に治すことが可能です。転移がある場合は化学療法や放射線療法、ミトタンなどの薬物療法が併用されます。症状に心当たりがある場合は、早めに医療機関を受診してください。
