卵巣がんと腰痛:症状・診断・治療に関するポイント
卵巣がんは初期段階では自覚症状が少なく、進行すると腰部の痛みが現れることがあります。腰痛はがんそのもの、骨への転移、あるいは治療薬の副作用として起こり得ます。腰痛と併せて他の症状がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
卵巣がんの症状
進行した卵巣がんでは腰痛が出やすいですが、早期でも以下のような症状が現れることがあります。
- 腹部の膨満感や満腹感
- 食欲不振
- 頻尿や排尿感覚の変化
- 骨盤や腹部の痛み
- 倦怠感、便秘
- 性交時の痛み
- 月経周期の乱れ
これらの症状は他の良性疾患でも見られるため、必ず医師に相談し、卵巣がんの有無を確認してください。
腰痛はどれくらい一般的か
腰痛は卵巣がん患者に非常に多く見られる症状です。Baptist Health Systems の調査によると、早期卵巣がんと診断された女性の約90%が腹部・骨盤の痛み、膨満感、または腰痛を訴えていました。
診断方法
腰痛が卵巣がんに関連しているかどうかを判断するために、医師は以下の検査を行います。
- 骨盤診察(膣、子宮、卵巣、卵管、直腸の触診)
- 超音波検査:高周波音波で卵巣の画像を作成し、異常を確認
- CA-125検査:腫瘍マーカーの血液検査で腫瘍の大きさや活動性を評価
転移と腰痛
腰痛は、卵巣がんが第IV期(転移)に進行したサインでもあります。特に下部背骨の痛みは、がんが骨に転移した可能性を示唆します。骨転移は痛みだけでなく、骨折リスクも高めます。
治療による腰痛
卵巣がんの治療そのものが腰痛を引き起こすことがあります。たとえば、シクロホスファミドはがん細胞の増殖を抑制する薬剤ですが、投与方法(点滴または経口)に関わらず、下部背部の痛みが副作用として報告されています。
腰痛が続く場合や新たに出現した場合は、担当医に相談し、適切な対策や痛み緩和の方法を検討しましょう。
