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膵臓がんの化学療法と治療戦略

膵臓がんは、診断時にすでに進行していることが多く、初期症状がほとんどないか、他の一般的な疾患と誤診されやすいです。膵臓は胃の奥に位置し、触診で腫瘤を確認しにくいため、診断が遅れがちです。その結果、がんが進行し、全身に転移しているケースが多く見られます。

治療方針

膵臓がんの治療は、診断時の病期に応じて決定されます。主な治療法は以下の通りです。

  • 手術:腫瘍が切除可能な場合に実施。術前に化学療法で腫瘍を縮小させる(新補助化学療法)こともあります。
  • 化学療法:手術前後や、手術が不可能な場合に単独で使用されます。
  • 放射線療法:手術後の補助療法や、化学療法と併用して局所制御を目指す際に用いられます。

化学療法の主な薬剤

現在、膵臓がんの第一選択薬はゲムシタビン(Gemcitabine)です。通常、3週間連続で週1回点滴投与し、1週間の休薬期間を設けます。投与量や期間は患者の状態に合わせて医師が決定します。

他にも5‑フルオロウラシル(5‑FU)が使用されることがあります。ゲムシタビンや5‑FUは、以下のような薬剤と組み合わせて用いられることがあります。

  • イリノテカン
  • パクリタキセル
  • ドセタキセル
  • オキサリプラチン
  • カペシタビン

現在、どの組み合わせが最も効果的かを検証する臨床試験が進行中で、治療は個々の症例に基づいて最適化されています。

化学療法の副作用

化学療法に伴う副作用は主に一時的なものが多く、以下のような症状が報告されています。

  • 下痢
  • 出血しやすい
  • 感染リスクの増大
  • 息切れ
  • 倦怠感

これらは骨髄抑制に伴う血液成分の低下が原因です。薬剤固有の重篤な副作用としては、神経障害や腎機能障害が挙げられます。副作用の管理は治療継続の鍵となりますので、定期的な検査と医師との相談が重要です。

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