アルコールと前立腺がんの関係
アルコール摂取の体重増加や肝障害リスクなどの影響はよく知られていますが、男性の中には前立腺がんの発症にアルコールが関与する可能性も指摘されています。
原因
- 医療研究者は、アルコールが男性のテストステロンやその他のホルモンレベルに影響を与え、腫瘍の成長を促進する可能性があることから、前立腺がんと飲酒の関連性を調査しています。
フレッド・ハッチンソンがん研究センターの研究
- 2005年1月号の『International Journal of Cancer』に掲載された研究では、シアトルのフレッド・ハッチンソンがん研究センターの医師団が、前立腺がん発症前の男性の飲酒習慣を調査しました。その結果、赤ワインの摂取が前立腺がんのリスクを高める可能性が示唆されました。
専門家の見解
- 同センターの研究チームは、赤ワインに含まれるフラボノイドという化学物質が腫瘍の成長を助長する可能性があるとして、赤ワインと前立腺がんの関連性を指摘しています。
国立がん研究所の研究
- 国立がん研究所が実施した前立腺がん予防試験(PCPT)において、約1万1千人の男性を対象にアルコール摂取とフィナステリドという予防薬の効果を評価しました。その結果、1日5杯以上の飲酒は前立腺がんリスクを増加させ、アルコールがフィナステリドの予防効果を低下させることが分かりました。
考慮すべき点
- これらの研究結果を受け、米国がん協会は男性の飲酒量を1日2杯以下に抑えることを推奨しています。1杯はビール12オンス(約350ml)、ワイン5オンス(約150ml)、蒸留酒1.5オンス(約45ml)に相当します。
