悪性黒色腫についての解説
悪性黒色腫は皮膚がんの中でも致死率が高いタイプです。早期に診断・治療すれば、予後は大きく改善します。
基礎知識
米国皮膚科学会によると、悪性黒色腫は皮膚に発生し、放置すると血流やリンパ系に転移しやすくなります。確実な原因は不明ですが、強い日焼け、日焼けサロンの利用、遺伝的要因が関与すると考えられています。
リスク要因
誰でも発症する可能性がありますが、以下の条件があるとリスクが高まります。
- 日焼けしやすく、白い肌の方
- 50個以上のほくろ(特に不規則なもの)を持つ方
- 家族に悪性黒色腫の既往がある方
早期発見のポイント
「ABCDE」チェックで自己観察を行いましょう。
- 非対称(Asymmetry): 形が左右対称でない
- 境界不整(Border): 輪郭が不規則
- 色の不均一(Color): 色がまばら
- 直径(Diameter): 鉛筆の消しゴムより大きい
- 変化(Evolution): 大きさや形が変わっている
いずれかに該当したら皮膚科専門医を受診してください。
治療法
疑いがある場合は皮膚科医がほくろを外科的に切除し、組織検査でがん細胞の有無と切除範囲の確保を確認します。切除辺縁ががん細胞なしであれば手術は完了し、定期的な皮膚チェックが必要です。辺縁にがんが残っている場合は追加切除を行います。血流やリンパ系に転移が認められた場合は、放射線治療や化学療法などの全身治療が必要になることがあります。
予防策
過度な紫外線曝露を避けることが最も効果的です。
- 日中は日焼け止めを塗り、2時間ごとに塗り直す
- 広いつばの帽子や長袖・長ズボンで肌を覆う
- 日焼けサロンは使用しない
- 年に1回は皮膚科で総合的な検診を受け、リスクが高い人はより頻繁にチェックする
