鼻にできる皮膚がんの種類と対策
顔の中でも特に鼻は、日光にさらされる時間が長く、皮膚がんのリスクが高い部位です。日焼けによるダメージは、光老化や前がん状態(光角化症)を引き起こし、基底細胞がんや扁平上皮がん、さらには黒色腫へと進行することがあります。
基底細胞がん (Basal Cell Carcinoma)
最も頻度が高い鼻のがんで、日光曝露が直接の原因です。初期は透明感のある小さな結節として現れ、次第に中心部が潰瘍化しかさぶたを形成します。色は赤、ピンク、茶色、灰色、黒など様々です。転移は稀ですが、局所再発や軟骨破壊により鼻の変形や喪失につながることがあります。
扁平上皮がん (Squamous Cell Carcinoma)
基底細胞がんに次いで多いがんで、悪性度はやや高いです。日光ダメージが主因で、外観はイボ様、かさぶた状、潰瘍化したものまで多様です。約3%が転移するため、完全切除が重要です。かつては白人男性に多く見られましたが、近年は女性でも増加しています。
悪性黒色腫 (Malignant Melanoma)
最も悪性度が高い皮膚がんで、ほくろや日光曝露と関連します。鼻や顔にできる黒色腫は男性に多く、0.5cm以上の不規則な形状のほくろとして現れます。厚さが1.5mmを超えると転移リスクが高く、早期診断が鍵です。既往の皮膚がんは黒色腫発症リスクを高めます。
治療法
基底細胞がんは、病変の大きさや部位に応じて、局所化学療法、凍結療法、光線力学(レーザー)療法、外科的切除が選択されます。扁平上皮がんはより積極的に凍結療法、光線力学療法、外科的切除が行われ、放射線療法が代替手段となることもあります。黒色腫は外科的切除が基本で、病期に応じて化学療法が併用されます。
予防と注意点
鼻の皮膚がん予防の最善策は、過度な日光曝露を避けることです。日焼け止めを使用し、異常なほくろや病変は早めに皮膚科医に相談しましょう。
