黒色腫(メラノーマ)に関する情報
原因
メラノーマは皮膚がんの中で最も危険なタイプで、主な原因は過度な紫外線曝露です。日光に長時間さらされると、通常の皮膚細胞が異常増殖し、周囲組織へ浸潤します。また、家族にメラノーマや多数のほくろの既往がある人はリスクが高まります。
症状
ほくろや母斑の形・大きさが変化したり、色が濃くなったりすることが最も典型的なサインです。新たにできた黒い斑点や、平らだったほくろが盛り上がり、鱗屑や出血を伴うこともあります。進行すると、疼痛や炎症、リンパ節の腫れ、体重減少、慢性的な咳や頭痛など全身症状が現れます。
診断
ほくろの変化に気付いたら速やかに皮膚科を受診し、疑わしい部位の生検を行います。腫瘍の厚さが1 mmを超える場合は、リンパ節転移の有無を確認するためにリンパ節生検やセンチネルリンパ節生検を実施します。さらに、転移の範囲を評価するためにPET、CT、MRIなどの画像検査が行われます。
治療
治療は病期に応じて選択されます。
ステージ0・I
がんが皮膚の表層にとどまっている場合は、外科的切除で完全に除去できます。
ステージII
腫瘍が1 mm以上の厚さになるがリンパ節転移がない場合、外科手術が主な治療です。必要に応じてインターフェロンなどの免疫療法が併用されます。
ステージIII
リンパ節転移が確認された場合、腫瘍と周囲リンパ節の外科的切除に加えて、インターフェロンによる免疫療法が行われます。
ステージIV
全身に転移した進行期では、放射線療法、化学療法、免疫療法を組み合わせて症状緩和と生活の質向上を目指します。
予防・対策
紫外線対策が最も重要です。日中の10時~16時の強い日差しを避け、外出時はSPF15以上の紫外線止めを塗り、長袖・帽子・サングラス・長ズボンなどで肌を守ります。日焼けや日焼けサロンは控え、定期的に全身の皮膚をチェックし、異常があれば速やかに医師に相談してください。
