メラノーマ(黒色腫)皮膚がん
メラノーマは最も危険な皮膚がんです。全体の皮膚がんの中で発症数は少ないものの、死亡例の大半を占めます。名前は皮膚に色を付けるメラニン色素に由来し、メラニンを産生する細胞ががん化します。早期に発見すれば高い治癒率が期待できます。
原因
皮膚の細胞はDNAの指示で新しい細胞へと置き換わりますが、DNAに損傷が起きると制御が乱れ、異常増殖を起こします。メラノーマの主なリスク要因は紫外線(太陽光や日焼けサロン)です。紫外線は皮膚細胞のDNAに変異を引き起こしがん化させますが、日光にさらされない部位でも発症することがあり、原因はまだ完全に解明されていません。
症状
メラノーマは体のどこにでも現れますが、特に日光にさらされやすい背中、脚、腕、顔に多く見られます。足裏、手のひら、爪床にできることもあります。初期症状は「見た目が変わったほくろ」や「新たにできた不自然な腫瘍」です。通常、ほぼ単色で境界がはっきりしたほぼ円形のほぼがんですが、メラノーマでは以下の変化がみられます。
- ほぼが厚くなり、隆起したり、鱗状・かさぶた状になる
- 赤みやかゆみ、灼熱感やチクチク感が生じる
- 出血や痛みが出ることもある
注意すべきサイン(ABCDEルール)
米国皮膚科学会は、ほぼをチェックする際の指標として「ABCDE」ルールを提案しています。
- A(Asymmetry):形が非対称である
- B(Border):境界が不規則・ギザギザ
- C(Color):色が不均一で複数色が混在
- D(Diameter):直径が6mm(約¼インチ)以上
- E(Evolving):形・大きさ・色が変化している
ステージング
疑わしいほぼが見つかり生検で診断が確定すると、がんの進行度に応じてステージが付けられます。
- ステージ0:皮膚内にとどまり、他部位へは広がっていない
- ステージI:局所的で手術により完全切除が可能
- ステージIV:肺や肝臓など遠隔臓器へ転移し、外科的切除が困難
治療法
早期のメラノーマは外科的切除が第一選択です。がん組織とその周囲の正常組織を適切に除去すれば、予後は良好です。進行したケースでは、以下の治療が併用されます。
- 外科的切除(腫瘍部位と周囲組織の除去)
- 化学療法:がん細胞の増殖を抑制
- 放射線療法:局所的にがん細胞を破壊
- 免疫チェックポイント阻害薬などの免疫療法:患者自身の免疫を活性化しがんと闘わせる
これらの治療は副作用(倦怠感、吐き気、脱毛、体重減少など)を伴うことがありますが、個々の状態に合わせた最適な治療計画が重要です。
