貨幣状湿疹と疥癬: 主な違いと見分け方
貨幣状湿疹(nummular eczema)と疥癬は、かゆみを伴う円形または卵形の皮膚病変が現れるため、見た目が似て誤診されやすいです。しかし、以下のポイントで区別できます。
分布部位の違い
貨幣状湿疹は主に腕や脚など四肢に出現します。一方、疥癬は手首、肘、臀部、性器周辺、さらには指間や足の裏など、体全体に広がりやすく、直接接触が多い部位に現れます。
病変の形態
貨幣状湿疹の病変は「コイン型」と呼ばれ、数ミリから数センチまでサイズが様々です。赤く、鱗屑を伴い、強いかゆみがあります。疥癬の病変は直径1〜2mm程度の小さな丘疹で、中心に螨(ダニ)が潜むトンネル(掘窟)が見られ、細く波状の線状として観察されます。
かゆみの特徴
どちらも夜間にかゆみが増しますが、疥癬は昼間でもかゆみが続くことが多いです。
付随症状
貨幣状湿疹は皮膚の乾燥、ひび割れ、鱗屑が見られます。疥癬は痂皮、膿疱、二次感染が起こりやすく、掘窟周辺に小さな水疱ができることもあります。
感染性の有無
疥癬は皮膚と皮膚の直接接触や、衣類・寝具・タオルなどを介して感染します。貨幣状湿疹は感染性がなく、遺伝的要因や環境要因が関与します。
かゆみを伴う皮膚病変がある場合は、正確な診断と適切な治療のために皮膚科医を受診してください。
