喉頭がんの原因とリスク要因
喉頭がんは、声帯がある喉頭(声箱)に発生するがんで、一般的に「声帯がん」や「喉頭がん」と呼ばれます。最も頻繁な原因は喫煙で、過度の飲酒もリスクを高めます。男性、特に55歳以上の男性に多く見られます。
概要
喉頭は首の前部に位置する約5センチメートル幅の小さな臓器です。声帯を構成する二対の筋肉があり、会話・嚥下・呼吸に関与します。がんは喉頭のいずれの部位でも発生し得ますが、最も一般的なのは声門(グロッティス)と呼ばれる中部です。がんが喉頭外に広がると、首のリンパ節や頭頸部の他の部位に転移します。
リスク要因
- 喫煙(特に長期・大量)
- 大量のアルコール摂取、特に喫煙と併用
- 55歳以上の男性
- アフリカ系アメリカ人は白人に比べリスクが高い
- 過去に頭頸部がんの既往がある場合
- 硫酸、アスベストなどの有害化学物質への職業的曝露
症状
- 1〜2週間以上改善しない嗄声(声がかすれる)
- 頸部の痛みや腫れ
- 嚥下困難
- 血痰や咳嗽
- 原因不明の体重減少や持続する喉の痛み
予後
- 早期に発見された場合、約90%の患者で治癒が可能
- がんが喉頭以外に拡がった場合、治癒率は約50%
- 遠隔転移がある場合は根治が難しい
治療法
- がんの除去と転移防止を目的とした外科手術
- 腫瘍が小さい場合は放射線療法
- 腫瘍が大きい場合は放射線と化学療法の併用
- 声帯機能が失われた場合は人工声帯の埋め込みと音声リハビリテーション
