大人のADHD治療薬の概要と注意点

一般情報

National Comorbidity Survey Replicationによると、成人の約4%がADHDと診断されていますが、ほとんどの人が治療を受けていません。

成人になってからのADHDは、子どもと同様に落ち着きがなく、リラックスしにくい感覚をもたらします。

時間通りに出勤できない、整理整頓が苦手、優先順位付けや仕事の完了が困難になることがあります。環境の刺激に気を取られやすく、先延ばしに陥りがちで、結果として職を維持するのが難しくなることもあります。

対人関係にも影響が出ます。会話中に注意が散漫になり、約束を守れないことがあります。また、些細な問題でも感情のコントロールが難しく、怒りの爆発が起こりやすいです。

ADHDは生活全般に悪影響を及ぼし、失敗感や不安感を抱く原因となります。放置すると、うつ病や不安障害などの二次的な精神疾患を発症するリスクが高まります。幸い、成人向けの治療法は確立されています。

ADHDの治療法

主に心理療法と薬物療法を組み合わせることが効果的です。特に刺激性薬は、ADHDの症状を抑える上で高い有効性が示されています。刺激性薬は中枢神経を落ち着かせる働きがあり、代表的な薬剤には以下があります。

  • リタリン(メチルフェニデート)
  • サイレート(ペモリン)
  • デキシン(デキストロアンフェタミン)
  • デキストロスタット(デキストロアンフェタミン)

主な副作用として、食欲減退・体重減少・吐き気・不眠・頭痛・眠気・神経過敏などがあります。

その他の薬剤

刺激性薬が合わない、あるいは他の薬と併用が必要な場合は、抗うつ薬・降圧薬・ナルコレプシー(睡眠障害)用薬が処方されることがあります。代表的な例は以下の通りです。

  • ウェルブトリン(ブプロピオン)
  • カタプレス(クロニジン)
  • アデラル(アンフェタミン/デキストロアンフェタミン)

薬剤ごとに副作用は大きく異なるため、医師と十分に相談しながら選択することが重要です。

薬剤使用時の注意点

すべての薬にはリスクが伴います。呼吸困難、発疹・蕁麻疹、顔や喉、口の腫れといった重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が現れた場合は、直ちに服用を中止し、緊急医療を受けてください。

副作用が疑われる場合は、速やかに担当医に報告しましょう。最適な薬剤と用量を見つけるには時間がかかることがありますが、医師や心理士と協力しながら症状の緩和を目指すことが大切です。

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