成人のADHD:症状と治療法
成人でも注意欠陥・多動性障害(ADHD)は存在し、日常生活や仕事に支障を来す場合に診断が必要です。ADHDは生涯にわたる障害で、診断は7歳以前に症状が出ていたことが確認できることが条件となります。
評価の必要性(Identification)
学業や職場でのパフォーマンスが著しく低下し、症状が強いときに評価が求められます。具体的には、注意散漫や過度の多動が原因で、仕事の効率が落ちたり、対人関係で問題が生じたりするケースです。
紹介(Referral)
まずはかかりつけ医や企業の従業員支援プログラムに相談し、精神科・心療内科の専門医への紹介を受けることが推奨されます。専門医による詳細な評価が診断の鍵となります。
不注意の症状(Symptoms of Inattention)
- 細部に注意が向かず、ミスが多い
- 注意を持続できず、途中で気が散る
- 聞き取りが不十分で指示を誤解しやすい
- 整理整頓が苦手で、物を忘れやすい
多動性・衝動性の症状(Symptoms of Hyperactivity/Impulsivity)
- 話し続けて止まらない、せわしない行動が目立つ
- 座っていることが苦手で落ち着かない
- 思いついたことをすぐに実行し、結果を考えない
- 他人の会話を頻繁に遮る、割り込む
治療(Treatment)
治療の中心は医師が処方する薬物療法です。主に刺激薬(メチルフェニデート、アンフェタミン系)や、必要に応じて抗うつ薬、αブロッカーなどが用いられます。単剤でも併用でも効果が期待でき、症状の緩和と日常機能の向上が目指されます。
薬物療法に加えて、認知行動療法や時間管理・組織化スキルのトレーニングも併用することで、長期的な改善が期待できます。
