子どもの多動性(ADHD)診断について
原因
遺伝的要因
脳画像研究により、ADHDのある人は脳の構造や活動に差があることが示されています。ADHDは家族内で遺伝しやすく、現在は遺伝子や脳機能の変化がどのように関与しているかが研究されています。
有害物質への曝露
妊娠中の喫煙、薬物、アルコールなどの有害物質への曝露は、子どもの多動性リスクを高めます。また、鉛を含む塗料や配管への接触、食事中のプラスチック添加物などもリスク要因とされています。
診断基準
CDCによると、ADHDと診断されるには、6か月以上にわたり、以下の症状が少なくとも6項目以上、かつ7歳以前にいくつかが見られたことが必要です。これらの症状は学業や対人関係に支障をきたします。
- 座っているときに絶えず落ち着きがなく、足をぶんぶん動かす。
- 授業中に席を離れ、歩き回る。
- 不適切な場面で走り回ったり、家具に登ったりする。
- 静かに遊べない。
- 話し続ける。
- 呼びかけに反応しないように見える。
- 指示を最後まで実行できず、途中で注意がそれる。
- 靴や鉛筆、宿題などを頻繁に失くす。
- 他の子が答える前にクラスで答えを叫ぶ。
- 順番を待つのが苦手。
- 会話やゲームに頻繁に割り込む。
医師の診察での流れ
小児科医、神経科医、精神科医、臨床心理士などが診断を行います。診察時には、子どもの行動歴に関する質問票を記入し、医師が面談や観察を行います。必要に応じて学校での行動観察や教師・スクールカウンセラーへのインタビューが実施されます。
