子どもの不安とADHD治療薬
刺激薬
医師はADHD治療に刺激薬を処方することが多いです。刺激薬は脳内の神経伝達物質のバランスを整え、過活動や注意欠陥の症状を改善します。短時間作用型は1日2〜3回、長時間作用型は1回の服用やパッチで1日中効果が持続します。副作用として体重減少、睡眠障害、食欲不振などが報告されており、代表的な薬剤はリタリン(メチルフェニデート)やアデラール(アンフェタミン)です。
非刺激薬
刺激薬が効果がなかったり副作用が強い場合、非刺激薬のストラテラ(アトモキセチン)が使用されます。ストラテラはADHDの症状だけでなく、不安感の緩和にも効果があります。1日1回または2回の服用が一般的です。副作用は食欲不振、体重減少、吐き気があり、稀に肝機能障害や自殺念慮の増加が報告されています。
その他のADHD薬
抗うつ薬や高血圧薬がADHDの補助療法として処方されることがあります。例えば、うつ状態や不安が併存する場合は抗うつ薬が、チックや不眠、攻撃性が目立つ場合はクロニジンなどのα2受容体刺激薬が用いられます。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
SSRIは子どもの不安障害の治療に広く使われ、代表的な薬剤はゾロフト(セルトラリン)、パキシル(パロキセチン)、プロザック(フルオキセチン)です。子どもや思春期の患者では自殺念慮が増加するリスクがあるため、保護者は服薬中の変化に注意深く対応する必要があります。
子どもと薬の管理
ADHDや不安障害の治療では、毎日正しい用量を守り、副作用の有無を確認することが重要です。薬を飲み込めない、飲むことに抵抗がある子どももいますので、保護者は薬の必要性を説明し、飲みやすい形態(錠剤、パッチ、液体など)を医師と相談しましょう。体調や情緒の変化があればすぐに医師に相談し、必要に応じて薬剤や用量の調整を行います。
