ADHDの人を助けるための実践ガイド

ADHDと診断された人を知っているなら、助けたいと考えるのは自然なことです。しかし、具体的にどうすれば良いか分からないことも多いでしょう。状況は人それぞれですが、ほとんどの場合に共通するポイントがあります。

ADHDとADDの違いについて疑問に思う方もいるでしょうが、実は違いはありません。かつては「注意欠陥障害(ADD)」という用語が使われていましたが、米国精神医学会の診断マニュアルは現在「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」に統一しています。現在では、ADDという言葉は主に注意欠陥型(不注意が主)のADHDを指すことがありますが、正式名称はADHDです。

基本的な対処法

  1. 自分自身でADHDについて学びましょう。 誤解や偏見が多く、最新の研究結果も年々更新されています。

  2. 薬だけで症状がすべて解決するとは思わない。 薬は症状を軽減する助けになりますが、スキルや対処法を教えるわけではありません。薬だけに頼らず、本人が自分の状態を管理できるよう支援が必要です。

  3. 説明は受け入れつつ、言い訳は認めない。 ADHDは行動の免罪符ではありません。結果には責任が伴います。例として、電力会社は支払い遅延に対して再接続料を請求します。

  4. 『もっと頑張れ』ではなく『別のやり方で挑戦してみよう』と言いましょう。 努力が足りないのではなく、本人に合った方法が見つかっていないだけかもしれません。

  5. 枠にとらわれず発想しましょう。 ADHDの人は独自のアプローチを取ることが多いです。

  6. プロセスより結果に注目しましょう。 たとえば、音楽を流しながら作業した方が集中できるなら、許容しましょう。

適切な姿勢

  1. 高い期待を持ちましょう。 ADHDの有無に関わらず、できないことはありません。時間や努力は必要ですが、達成は可能です。

  2. ADHDをネガティブに捉えない。 名称に『欠損』や『障害』が入りますが、多くのADHDの人は自分の特性を受け入れ、むしろ『エネルギッシュ』や『衝動的』が『活発』や『創造的』に転じると感じています。

  3. 『少しADHDかもしれない』や『時々ADHDっぽい』と言わないでください。 症状がたまに現れるのは誰にでもありますが、日常的に支障が出るほどでなければADHDとは言えません。

  4. 行動が悪いからといって『今日は薬を飲んだか』と尋ねないでください。 薬の有無が行動に直結するとは限らず、薬が効いていても衝動的な行動は残ります。

  5. 本人が薬を服用していない場合に『薬を飲むべきだ』と勧めないでください。 薬について正しく説明できる知識がなければ、助言は控えるべきです。

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