メニエール病とアレルギーの関係

メニエール病は、回転性めまい、変動性の難聴、耳鳴り、耳の閉塞感を特徴とする内耳の疾患です。原因は不明とされていますが、近年の研究でアレルギーとの関連が示唆されています。


原因

  • 内耳の膜ラビリンスが破裂するとメニエール病が起こる可能性があります。

    米国国立聴覚・言語障害研究所(NIDCD)によると、内耳の膜ラビリンスが破れると、内リンパ液と外リンパ液が混ざり合い、症状が現れるとされています。破裂の要因は騒音、ウイルス感染、アレルギーなどが考えられています。

免疫系の反応

  • ペットの毛くずなど無害な物質がアレルギー反応を引き起こすことがあります。

    免疫系が外来物質に反応すると、IgE抗体が産生され、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。花粉、動物のフケ、ダニ、カビ、特定の食品(ナッツ、卵、乳製品など)や薬剤がアレルゲンとなり、皮膚・副鼻腔・呼吸器・消化器に様々な症状を引き起こします。

内リンパ嚢(エンドリンパ嚢)

  • ロサンゼルスのハウス・イヤー・クリニックのジェニファー・デレベリー博士は、内リンパ嚢が独自にアレルギーに対する免疫応答を持つことを指摘しています。

    1996年の研究では、過去のウイルス感染で軽度に損傷した内リンパ嚢が、成人期のアレルギーと相まって機能低下し、液体が漏れ出して他の内耳液体と混ざり、メニエール病の症状を引き起こす可能性が示唆されました。

アレルギー治療

  • デレベリー博士の1997年と2000年の研究では、メニエール病とアレルギーを併発している患者が、アレルギー治療を受けることで耳鳴りやめまいが改善したことが報告されています。

    これらの結果は、内耳がアレルギー反応の標的になる可能性を示しています。

その他の治療法

  • アレルギーが関与しない場合、NIDCDは耳の中に抗生物質ゲンタマイシンを直接投与する方法や、食事で塩分・カフェイン・アルコールを制限して液体貯留を減らす方法が有効としています。重度で持続的なめまいに対しては、手術が検討されますが、聴力低下などのリスクがあります。

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