猫のフケ(キャットダンダー)アレルギーショットの全体像

アレルギーは、体の免疫システムが本来は無害な物質に対して過剰に反応することで起こります。体は特定の物質を有害と認識し、抗体を産生して中和しようとします。この抗体がヒスタミンなどの化学物質を放出し、鼻づまり・くしゃみ・かゆみや涙目といった症状を引き起こします。アレルギー症状を軽減する治療法は、市販薬から医師が処方するアレルギーショット(免疫療法)まで多岐にわたります。

原因

猫アレルギーは、猫の唾液、皮膚細胞、尿に含まれるたんぱく質が原因です。猫が毛づくろいをすると、唾液が乾燥した状態で皮膚の微細なフケと共に空気中に拡散します。このフケに含まれるたんぱく質に感作された人は、鼻詰まりや喘息発作などの症状を示します。

治療法

アレルギーショットは、体を少量の猫フケたんぱく質に慣れさせ、徐々に耐性を付けることで症状を軽減または消失させる免疫療法です。最初は微量のアレルゲンを注射し、反応を起こさない程度に抑えます。その後、治療期間を通じて投与量を段階的に増やし、免疫系がアレルゲンを「許容」できるようにします。

副反応

ショット自体に対する反応が起こることがあります。注射部位に赤み、腫れ、かゆみといった局所的な症状は数時間で自然に収まります。稀に全身性の反応が起こり、鼻づまり、蕁麻疹、胸部の圧迫感などが見られます。最も重篤なのはアナフィラキシーで、血圧低下や呼吸困難を伴う生命に関わる緊急事態です。

スケジュール

医師は患者のアレルギー程度に応じて個別のスケジュールを組みますが、一般的には初期段階(ビルドアップ期)に3〜7か月間、週に1〜3回の注射を行います。投与量は徐々に増やされ、症状が軽減した時点で維持期に移行します。維持期は月に1回の注射で、5年あるいはそれ以上続くことがあります。

予後

アレルギーショットは即時に症状を止めるわけではなく、時間をかけて感受性を低下させます。治療2年目以降に顕著な改善が見られ、Mayo Clinicの報告では3年目で多くの患者が症状の大幅な緩和を実感するとされています。重症度によっては、症状管理のために長期的な維持投与が必要になることがあります。

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