ヒドロキシジン塩酸塩(商品名:アタラックス)は、1956年に米国食品医薬品局(FDA)に承認された抗ヒスタミン薬で、アレルギーやじんま疹の治療に用いられます。用量によっては嘔吐、焦燥、不安、疼痛の軽減効果もあります。長年使用されてきたため、副作用のプロファイルは十分に把握されています。
主な副作用
- 極度の眠気が最も頻繁に報告されます。中枢神経系を抑制するためと考えられ、服用中は運転や危険作業を避けるべきです。通常、数日で軽減し、薬の中止により回復します。
軽度の副作用
- 口の渇き、震え、その他の不随意運動などが報告されています。特に高用量で顕著です。
特定集団における副作用
- 高齢者は薬物の蓄積が起こりやすく、効果が長時間持続するため、低用量から開始することが推奨されます。
- ヒドロキシジンに対するアレルギーがある場合、呼吸困難、喘鳴、胸部圧迫感が生じます。
過剰摂取時の症状
- 過度の鎮静が最も一般的ですが、呼吸抑制もリスクとなります。
- 高用量では痙攣、嘔吐、低血圧が報告されています。
薬物相互作用に関する注意点
- フェノバルビタールや処方鎮痛薬など、同様に中枢神経系を抑制する薬剤と併用すると、眠気や呼吸抑制が増強されます。
- アルコールとの同時使用は、アルコールの作用を増強します。
専門家の見解
- ヒドロキシジン塩酸塩は錠剤として、ヒドロキシジンパモエート(商品名:ビスタリル)はカプセルや液剤として販売されています。両製剤は用量換算で同等とされています。
