セリアック病について
セリアック病は小腸に影響を及ぼす自己免疫疾患で、乳幼児期から成人まで発症します。小麦に含まれるグルテンの一種であるグリアジンに対する免疫反応が腸粘膜を傷つけ、消化不良や腸の問題を引き起こします。遺伝的要因が強く、家族にセリアック病の既往があると発症リスクが高まります。治療法はグルテンを除いた食事で、適切に管理すれば健康的な生活が可能です。
成人の症状
下痢、腹痛、倦怠感、体重減少、疲労感などが主な症状です。小麦を日常的に摂取しない場合は症状が出ないこともあります。便の色が薄く異臭がする、腹部膨満感があるなどの変化に注意してください。軽症の場合はグルテンを摂取しても症状が出ないことがありますが、将来的にリンパ腫のリスクが高まります。診断は小腸生検やグルテン除去食で行われます。
子供の症状
生後9〜24か月の乳児では、成人よりも重篤な症状が現れます。発達が遅れ、歩行や言語の発達が遅れる、頻繁に転倒する、成長が他の子供と比べて遅いなどが見られます。これらの兆候がある場合は早急に医師の診察を受けましょう。診断は成人と同様に小腸生検で行われます。
食事制限
小麦(グリアジン含有)、ライ麦(セカリン含有)、大麦(ホーデリン含有)を避ける必要があります。ビール、パン、パスタ、クッキー、ケーキなど多くの加工食品に含まれます。
推奨される食品
オート麦は多くの患者が摂取可能ですが、製造過程で小麦や大麦と混ざることがあるため、グルテンフリーと明記された製品を選びましょう。米や米粉を使用したグルテンフリーのパスタやパンも市販されています。自分に合う食材を見つけたら継続して摂取し、症状管理に役立ててください。
注意点
便に血が混じる、嘔吐、蕁麻疹や発疹、四肢や顔の腫れ、喉の閉塞感などの重篤なアレルギー反応が出た場合は、直ちに救急医療を受けてください。子供でも同様の症状が現れたら、速やかに医師に相談しましょう。
