ガンマガードが示すアルツハイマー病への新たな期待
特徴
- ガンマガードは錠剤ではなく、筋肉または皮下に注射される静脈内免疫グロブリンです。通常3〜4週間ごとに投与されます。免疫系が乱れる疾患(慢性リンパ性白血病など)の治療実績があり、安全性が高いとされています。ただし、腎臓疾患・心疾患・糖尿病の既往がある患者は腎機能への影響を注意深くモニタリングする必要があります。がん治療薬や抗精神病薬との併用は禁忌です。
長期的な効果
- 現在市販されているアルツハイマー病治療薬(アリセプト、エクセロン、ラザディーン)は効果が数か月で薄れるのが課題です。一方、ガンマガードを9か月間投与した研究では、認知機能と日常生活動作が有意に改善され、持続的な利益を示す初めての薬剤と評価されています。
予防効果
- 別の臨床試験では、ガンマガード投与群はプラセボ群の約半分の発症率でした。847名の被験者のうち、ガンマガード群の認知症発症率は2%で、対照群は4%以上でした。
作用機序
- 抗体ベースの治療として、ガンマガードは体内の免疫応答を調整し、βアミロイドのプラーク形成を抑制すると考えられています。抗体が補充されることで、脳内の有害なアミロイドを除去し、白血病治療と同様に脳を保護する可能性があります。
注意点
- ガンマガードはまだ研究段階であり、万能薬ではありません。FDAが承認したとしても、ヒト血漿由来で供給が限られるため、価格が高騰し入手が困難になる可能性があります。
