神経性食欲不振症患者への看護介入ガイド

神経性食欲不振症患者への看護介入ガイド

神経性食欲不振症(AN)は、食事摂取が極端に不足し、体重減少や栄養不良を招く摂食障害です。患者は自分の体型を歪んだ認識を持ち、適切な栄養管理が必要です。本稿では、看護師が実践すべき具体的な介入手順を紹介します。

ステップ1:患者の全体的評価

・食事内容と摂取量を把握し、家族や介護者から情報を収集する。
・バイタルサイン、心音・肺音・腸音を確認し、異常がないか観察する。
・身長・体重を測定し、血痰や歯の損傷がないかチェック(自己催吐のサイン)。
・摂食障害の背景要因(心理的・社会的)を探り、適切な看護計画の基礎とする。

ステップ2:検査値のモニタリング

・アルブミン濃度を確認し、低値の場合は体液シフトのリスクを評価。
・血液検査で貧血や免疫低下(赤血球・白血球減少)をチェック。
・電解質(Na⁺、K⁺、Cl⁻)や心機能に関わる指標を定期的に測定し、心不整脈等の合併症を予防する。

ステップ3:信頼関係の構築と支援

・患者の自己イメージ改善を支援し、感情や考えを自由に話せる環境を提供する。
・カウンセリングや精神科への紹介を促し、専門的支援を受けさせる。
・十分な水分と少量頻回の食事を提供し、摂取量が増えた際は積極的に称賛する。
・患者が自身のケアに参加できる機会(食事計画の作成等)を設け、自己効力感を高める。

ステップ4:健康的な食事指導

・バランスの取れた食事の重要性と具体的な食品例を説明し、日常に取り入れる方法を示す。
・飢餓状態が体に及ぼす影響(臓器障害、代謝異常)や、減量薬の危険性を教育する。
・家族を巻き込み、家庭内での食事サポート体制を構築する。

以上のステップを体系的に実施することで、神経性食欲不振症患者の回復を支援し、合併症の予防につながります。

神経性食欲不振症(拒食症) - 関連記事