腰椎変性椎間板症の治療法は?
椎間板とは
椎間板は、背骨の24個の椎骨の間にある結合組織です。下部背部、すなわち腰椎領域に多数存在し、衝撃を吸収し、椎骨同士が直接ぶつかるのを防ぎます。
椎間板変性の原因
年齢とともに椎間板は徐々に水分を失い、中心部(核)が脱水して衝撃吸収能が低下します。これにより小さな裂傷が生じ、椎間板が徐々に潰れます。外傷や喫煙は変性を早める要因です。
主な症状
最も一般的なのは再発性の腰痛です。痛みは数日間続くことが多く、進行すると長期間続くことがあります。椎間板の崩壊は神経の炎症や椎骨の圧迫を引き起こすことがあります。
診断方法
診断は問診・身体検査に加えてX線検査、反射や筋力テストが行われます。骨の異常はX線で確認できますが、軟部組織の状態はMRIで評価します。必要に応じて造影剤を注入し、椎間板造影(ディスクグラフィー)を実施することもあります。
非手術的治療
腰椎変性椎間板症の患者の約97%は手術を必要としません。鎮痛剤(アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬)や筋弛緩剤で疼痛管理を行い、マッサージや理学療法で筋力と柔軟性を高めます。安静やベッドレストが指示されることもあります。
手術的治療
手術が必要な場合、代表的な手術は以下の通りです。
- 椎間板切除術(ディセクトミー)―変性した椎間板を除去
- 椎体間固定術(融合術)―除去した椎間板上下の椎骨を金属インプラントで固定
- 椎弓切除術(ラミネクトミー)―神経根への圧迫を減らすために椎弓板の一部を除去
手術後のリハビリ
手術後は数週間のコルセット装着が推奨され、術後4〜6か月は理学療法で背筋や体幹の筋力を回復させます。
