MCL捻挫(内側側副靭帯)治療プロトコル
内側側副靭帯(MCL)は、膝関節の側面に位置し、外側からの衝撃や内側への過度な力で損傷しやすい靭帯です。血管が乏しいため治癒が遅く、適切な治療プロトコルが重要です。
Ⅰ度捻挫(軽度)
軽い痛みと腫れ、圧痛が見られます。治療は「PRICE」法(保護・安静・冷却・圧迫・挙上)を基本とし、膝サポーターやエースバンドで保護します。体重支持は可能なため、杖は通常不要です。
Ⅱ度捻挫(中等度)
靭帯が部分的に裂け、痛みと機能低下が増します。保護はサポーターで行い、体重を支えられない場合は杖が必要です。氷は20分ごとに行い、患部は心臓より高く上げます。
Ⅲ度捻挫(重度)
靭帯が完全に断裂し、膝関節の不安定感が顕著です。外科的治療や手術が必要になることが多く、術前・術後ともにPRICE法で保護します。
リハビリテーション
急性期の激しい痛みが収まったら、痛みの出ない範囲で関節可動域訓練を開始します。自動的に行う能動運動と、専門家が支援する受動運動を組み合わせ、内旋や内転動作は避けます。目標は約110度の屈曲を得ることです。この段階でエアロバイクや低強度の筋力トレーニングを始めても構いません。
