骨減少症(オステオペニア)の治療法とは?
骨減少症(オステオペニア)は、骨の密度が低下し骨が細くなる状態で、男女ともに起こります。骨形成が通常の骨吸収に追いつかないと発症し、骨粗鬆症への前段階とされます。骨密度の低下は逆転可能ですが、継続的な取り組みが必要です。
原因
骨減少症は単一の原因で起こるわけではなく、遺伝的要因、生活習慣、環境要因が複合的に関与します。
- 家族に骨粗鬆症や大腿部骨折の既往がある場合、遺伝的リスクが高まります。
- 過度のカフェイン摂取、喫煙、ストレス、偏った食生活(酸性食品の過剰摂取)も骨密度低下の要因です。
リスク要因
世界保健機関(WHO)は、主要骨折リスクを評価するガイドラインを提示しています。評価項目は以下の通りです。
- 家族歴(骨粗鬆症や骨折)
- 喫煙の有無
- 年齢
- 骨密度測定値(DXAスキャン)
- 経口ステロイド使用歴
これらを総合してスコア化し、重大骨折のリスクを予測します。
検査方法
骨減少症の診断は、一般的なX線検査または骨密度測定に特化したDXAスキャンで行います。DXAスキャンは骨密度を数値化し、通常のX線より高精度で、CTより費用が抑えられます。検査前の準備はほとんど必要なく、所要時間は30分未満です。
食事と運動
治療の基本は食事と運動です。
- 酸性の高い食品(肉類、炭酸飲料、豆類)を控え、アルカリ性食品(乳製品、果物、野菜)を積極的に摂取します。
- 運動を始める際は必ず医師と相談し、骨に過度の負荷をかけないプログラムを選びます。バランス向上やストレス軽減に効果的な太極拳は自宅でも実施可能です。
薬物療法
必要に応じて処方薬が用いられます。代表的な薬剤は医師と相談の上で選択し、以下のような選択肢があります。
- ビスホスホネート系や選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)などの処方薬。
- Fosteum(フォステウム)などの処方食品。
- カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどのサプリメント。開始前に必ず医師の指導を受けてください。
食事・運動だけでも、薬物療法と併用でも、効果が現れるまでには最大で2年程度かかることがあります。
