腓骨腱損傷の概要と治療法

腓骨腱の機能

腓骨腱は2本あり、足首外側を走り、足の外側の中足骨付近と足根部のアーチ下部に付着します。足の安定性を保ち、足首の捻挫から保護する重要な役割を担っています。

腱炎(テノパチー)

スポーツや繰り返しの足首の動きによる過使用や、捻挫が原因で腱に炎症が起こります。主な症状は痛み、腫れ、触れると温かくなることです。体が炎症部位に血液を送り込み、治癒を促すためです。

急性断裂

突然の強い外力で腱が裂けることを急性断裂と言います。足首を急に捻ったときに起こりやすく、痛み、腫れ、青あざ、足や足首の不安定感が現れます。繰り返し起こると腱が短縮し、土踏まずが上がって歩行に支障を来すことがあります。

変性断裂(腱症)

長期間の使用で腱が徐々に伸び緩み、薄くなって摩耗する状態です。外側足首に間欠的な痛み、安定性低下、足首の弱さ、土踏まずの持ち上がりなどが症状です。

亜脱臼(サブリュクション)

腱が本来の位置からずれる状態です。先天的な足形の異常や、重度の捻挫、腱支持組織(レチナクラム)の損傷が原因となります。足首近くでの「パチッ」という感覚、外側足首の間欠的な痛み、安定性の低下が見られます。

主な治療法

  • 足の固定:ギプスや添え木で安静を保つ。
  • 抗炎症薬:腫れと痛みを軽減。
  • アイシング・温熱・超音波療法:疼痛と腫れの緩和。
  • 軽度のストレッチ:症状が改善したら徐々に開始。
  • ブレースやサポーター:腱を保護し安定性を補う。
  • 手術:重度の断裂や機能回復が困難な場合に検討。

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