総肩関節置換術の合併症
総肩関節置換術は、肩関節を人工関節に置き換える手術です。変形性関節症が主な適応ですが、重度の骨折や外傷、他の変性疾患でも行われます。多くの患者が疼痛軽減や機能回復などの大きなメリットを得られますが、合併症のリスクも存在します。
機械的ゆるみ
人工関節が時間とともに骨から徐々に離れる現象です。腕や肩の動きが原因で数年かけて進行し、痛みや不快感を伴います。進行した場合は、再手術が必要になることがあります。
不安定性
関節自体が安定しなくなる状態です。手術直後に起こることもあれば、骨やインプラントの摩耗、筋力低下、靭帯や筋肉の損傷により徐々に発生することもあります。インプラントの位置ずれや過度の使用が原因になることもあります。
装置の故障
人工関節自体が破損したり、製造上の欠陥が生じることで機能しなくなることです。破折や構造的な不具合により、肩の可動域が制限されます。
感染症
手術部位に感染が起こるリスクがあります。感染は手術後数日から1年以内に発症することがあり、関節やインプラント全体に影響します。全身の健康状態も感染リスクに関与します。
血腫
手術後に内部出血が起こり、関節周囲に血液がたまる状態です。通常は軽度ですが、腫れや疼痛、場合によっては感染の原因になることがあります。
神経損傷
手術中に神経が損傷すると、肩や腕、手の感覚や運動に変化が生じます。多くは一時的ですが、稀に長期的な障害になることがあります。
