多発性筋痛症(Polymyalgia Rheumatica)の治療法

多発性筋痛症は、首、肩、太もも、臀部、上腕などの筋肉に炎症と広範な痛み・こわばりを伴う疾患です。原因は不明で、突然発症することがありますが、通常は1〜2年以内に自然に改善します。治療は症状の緩和と生活の質向上を目的とします。

薬物療法

第一選択はプレドニンなどのコルチコステロイドです。炎症と痛みが速やかに軽減し、症状が改善しない場合は別の疾患が疑われます。症状が落ち着いたら、炎症と痛みをコントロールできる最低限の用量に徐々に減量します。多くの患者は2年以内にステロイドの使用を中止しますが、長期使用は骨粗鬆症・高血圧・白内障などの副作用リスクがあります。

軽度の痛みや炎症には、市販のイブプロフェンやアセトアミノフェンを併用できます。ただし長期使用は消化管出血・肝機能障害・血圧上昇・浮腫などの重大な合併症を招くため、医師の指導のもとで短期間に留めましょう。

生活習慣の改善

薬物療法に加えて、定期的な運動が症状緩和に有効です。低衝撃のサイクリングや水泳、毎日の軽いストレッチを組み合わせ、1日30分程度を目安に徐々に取り入れます。運動はストレス軽減や気分改善、ステロイドによる体重増加防止にも役立ちます。

バランスの取れた食事も重要です。全粒穀物、果物、野菜、脂肪の少ない肉類を中心に、塩分や高脂肪食品は控えめにします。骨密度低下や高血圧を防ぐため、カルシウムとビタミンDを食品またはサプリで十分に摂取しましょう。

筋肉への過度な負荷は避け、重いものを持ち上げる際は補助具や他人の助けを利用してください。

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