上腕二頭筋腱炎(テンドニティス)の検査と治療
腱炎(テンドニティス)は、腱の炎症・刺激・腫れを指し、肩、肘、手首、かかとなどに多く発生します。重症例では腱が断裂し、手術が必要になることもありますが、ほとんどは薬物療法と安静で改善します。
原因
- 過度の使用や外傷が主な原因です。特に野球やテニス、ゴルフ、スイミングなど、上肢を頻繁に使うスポーツ選手は肩や肘の腱炎になりやすいです。
- ランニングやバスケットボールなど脚を多用する競技では足や下腿部の腱炎が起こります。
- 糖尿病や関節リウマチなど全身性の疾患を持つ人でも腱炎が起こりやすいことが報告されています。
症状
- 痛みと圧痛が主症状で、関節付近(例:肩や手首)に鈍い痛みを感じます。
- 活動時に痛みが増し、夜間に痛みが強くなることがあります。
身体診察
- 医師は患部を触診し、圧痛や炎症の有無を確認します。腱の上の皮膚が赤くなったり温かく感じることがあります。
- 浅在性の腱は触診だけで診断しやすいですが、基礎疾患が疑われる場合は血液検査を行うこともあります。
画像検査
- X線は腱自体を映し出すことはできませんが、他の疾患を除外する目的で使用されることがあります。
- 稀にMRIを行い、腱の断裂や変性を詳しく評価します。
治療
- 安静と適切なリハビリテーションで症状は多くの場合改善します。必要に応じてサポーターやスプリントで患部を固定します。
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアスピリン、イブプロフェンなどで炎症と痛みを抑えます。
- 症状が強い場合は、腱周囲にステロイド注射を行い炎症を軽減します。
- 極めて重症で腱が破裂した場合は、外科的に炎症組織を除去したり、腱の修復手術を行うことがあります。
