膝軟骨の痛みと対処法
概要
膝の痛みは米国の成人に最も多く見られる訴えの一つです。多くは外傷や過度の負荷が原因ですが、加齢や変性疾患が関与することもあります。膝関節を覆う軟骨が損傷すると、痛みや炎症が生じます。本稿では膝軟骨の痛みの特徴と対処法を解説します。
軟骨とは
膝軟骨は骨に似ていますが柔らかく、関節面を滑らかに保つジェル状の組織です。大腿骨・脛骨の上端と膝蓋骨の裏側を覆い、衝撃を吸収しながら骨同士がスムーズに動くことを可能にします。柔らかいため、過度の圧力や外部からの衝撃で損傷しやすく、炎症や出血、裂傷を伴うことがあります。
原因
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膝は体内で最大の関節で、体重1kgにつき約10kgの負荷がかかります。ツイスト、ジャンプ、ランニング、スクワット、重量挙げなどの動作は膝に大きな圧力を与え、外傷や長期的な損傷を引き起こしやすくなります。テニスなどのノンコンタクトスポーツでも、サッカーなどのハイインパクトスポーツでも、膝軟骨は打撲、引き裂き、擦り傷を受けやすいです。
主な症状
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最も顕著なサインは痛みです。体重をかけたときに強くなることが多いですが、安静時でも痛むことがあります。痛みは関節内部にあり、片側または両側に広がります。膝蓋骨の外側を軽く触れるだけでも痛みが増幅します。手で膝を動かすと痛みが強くなり、立ち上がったり歩いたりすると悪化します。関節が不安定に感じ、足が曲がりやすくなることもあります。
腫れも重要な兆候です。痛み耐性が高い人は腫れで異常に気付くことがあります。膝蓋骨が軽く腫れる場合もあれば、関節全体が大きく腫れることもあります。腫れがある場合は軟骨に何らかの損傷がある可能性が高いです。
初期治療法
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まずはI.C.E.法を実施します。
I(Ice):氷で患部を冷やす。
C(Compression):圧迫バンドやエースラップで固定し、腫れを抑える。
E(Elevation):膝を股関節より上げ、血流を減少させる。
24時間以内に症状が改善しない場合は、軟骨損傷の可能性が高く、専門医の診察が必要です。
また、市販のNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)を服用すると、痛み・硬直・腫れが軽減します。軽度の損傷であれば、薬、安静、氷、圧迫、挙上の組み合わせで回復が期待できます。
注意点・受診の目安
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I.C.E.法や薬で改善が見られない場合は、速やかに整形外科医を受診してください。軟骨の裂傷は放置すると悪化し、手術が必要になることがあります。損傷した軟骨は本来のクッション機能を失い、関節脱臼、靭帯損傷、骨折など二次的な重篤障害のリスクが高まります。
早期の適切な治療が、将来的な関節変形や機能低下を防ぐ鍵となります。
