手根管症候群のリハビリテーション実践ガイド

外科的リハビリテーション

手根管症候群の多くは手術を必要としませんが、靭帯が神経を圧迫している場合に手術で靭帯を切除・解放することがあります。手術後はまず数週間、手首と手を固定します。その後、理学療法では受動的な可動域訓練から始め、手首・指・手全体の可動域を回復させます。医師の許可が出たら、能動的なストレッチを行い、徐々に軽い負荷トレーニングへ移行します。約4〜6週間で、手術後の患者と同様のリハビリテーションプログラムに進むことができます。

非外科的リハビリテーション

手根管症候群の改善には、手と手首の主要な筋肉9つすべてをバランスよく強化し、柔軟性を保つことが重要です。指を抵抗に対して持ち上げる、またはゴムバンドで指を開く動作は、普段使わない筋肉を刺激します。手首の回旋は、神経周囲の緊張を緩和し、痛みを軽減します。指を体側へ、そして床に向かって引く動作や、軽いウェイトで指を転がすエクササイズも有効です。リハビリ中に痛みが増す場合は、すぐに理学療法士や医師に相談し、該当のエクササイズを中止してください。

生活習慣の改善

手根管症候群は、日常的に繰り返し行う動作が主な原因です。長時間のマウスクリックやキーボード入力、頻繁な握り作業などがリスクを高めます。自身の作業内容を医師・理学療法士と共有し、問題となる動作を減らす工夫が必要です。問題の原因となる動作を模倣した重い負荷は症状を悪化させる可能性があります。作業時にサポーターを使用したり、手首と手の筋力・可動域を向上させるエクササイズを取り入れることで、症状の予防・改善が期待できます。

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