手根管症候群の非外科的治療法

手根管症候群は、手首に生じる反復的なストレスによる障害です。手首の骨と手根靭帯で構成されたトンネル(手根管)を、腱と正中神経が通ります。手根管が炎症を起こすと正中神経が圧迫され、手根管症候群の症状が現れます。

症状

  • 手や手首のしびれ、チクチク感、痛みがあり、肩まで広がることがあります。握力低下やハンドルやドアノブなどを握るのが困難になることもあります。症状の程度は個人差があり、軽度から重度まで様々です。放置すると神経障害が永久的に残る可能性があるため、症状がある場合は医師の診察を受けましょう。

スプリント(サポーター)の使用

  • 手首の繰り返し動作が手根管の炎症を引き起こします。手首スプリントは手首の屈曲を防ぎ、炎症を軽減します。作業中やトリガーとなる動作時に装着すれば、症状の悪化を防げます。また、就寝中に手首を曲げてしまう人も多く、夜間にスプリントを装着することで朝のしびれや痛みを予防できます。使用しないときは冷凍庫で冷やすと、装着した瞬間の痛み緩和に役立ちます。

薬物療法

  • 医師は主に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を処方します。イブプロフェンなどのNSAIDsは手根管の腫れを抑え、痛みを和らげます。また、症状が強い場合はステロイド注射(コルチゾン)を行い、一時的に腫れを減少させることがあります。

安静

  • 腫れやしびれは、手首の特定の動作を繰り返すことが原因です。組立ライン作業や同じ動作を続ける仕事に従事している人は特にリスクが高いです。症状を悪化させないためには、刺激となる動作を減らすか、完全に中止する必要があります。

非外科的治療は症状の軽減に有効ですが、重度の場合は手術が必要になることがあります。

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