セロトニンが不足するとどうなるか
セロトニンは脳内の神経伝達物質で、脳のさまざまな経路を通じて多くの機能を調節します。筋骨格系、心血管系、内分泌系の調整にも関与し、気分、性欲、記憶、食欲、睡眠、さらには社会的行動までほぼすべての脳細胞に影響を与えます。
軽度の影響
- イライラ感、疲労感、集中力低下、睡眠障害、否定的な思考の増加など、軽い身体的・精神的症状が現れます。
再発する症状
- 肥満、摂食障害、慢性的な疼痛や片頭痛といった身体症状。
- 不眠、アルコール依存、うつ病、不安障害、パニック発作などの精神症状。
- 自己肯定感の低下、強迫的な行動や思考、持続的なネガティブ思考などの行動面の変化。
これらの症状が1か月以上続く、または重篤化した場合は、かかりつけ医に相談してください。
関連疾患
- 臨床的うつ病はセロトニン低下と強く関連しています。プリンストン大学の神経科学者バリー・ジョーンズは、低セロトニンが新しい脳細胞の生成を抑制し、ストレスがうつ病の重要な前兆であると指摘しています。
- アルコール依存症、月経前症候群、過敏性腸症候群、線維筋痛症、アルツハイマー病、慢性不安、強迫性障害、過食症、むずむず脚症候群なども低セロトニンと関連しています。
ADHDとSIDS
- 2010年10月に『Archives of General Psychiatry』に掲載された研究では、妊娠中の母親のセロトニン低下が子どものADHD発症リスクを高めることが示されました。
- 同年2月に『Journal of Medical Association』に掲載された研究では、SIDS(乳幼児突然死症候群)の赤ちゃんの脳幹におけるセロトニン濃度が、他の原因で死亡した乳児に比べ27%低いことが報告されています。
