精神科におけるCIWAプロトコルの概要
Clinical Institute Withdrawal Assessment(CIWA)プロトコルは、アルコール離脱の程度に応じた安全な医療介入を導く定量的評価ツールです。CIWAは10項目から構成され、各項目は症状の重症度に応じて0〜7点で評価します(orientationは0〜4点)。うち5項目は心理的評価(orientation、agitation、anxiety、auditory disturbances、visual disturbances)です。スコアが高いほど医療介入の必要性が高まります。
聴覚障害
初回評価時に、患者が音に対して異常に敏感であるか、音が荒々しい、脅迫的、恐怖感を伴う、または不快であるかを確認します。患者が実際には存在しない音を聞いているかどうかも尋ねます。評価は患者の回答と看護師の観察に基づき、0点(なし)から6〜7点(重度または継続的に存在しない音)で採点します。
視覚障害
光や色に対する感受性、そしてそれが患者に与える不快感を評価します。また、患者が実際には存在しないものを見ているかどうかを確認します。評価は0点(なし)から7点(極度かつ継続的な感受性)で採点し、患者の回答と看護師の観察に基づきます。
不安
看護師は患者の緊張度合いを判断します。評価は患者の回答に基づき、0点(不安なし)から6〜7点(重度の錯乱や統合失調様反応)までの範囲で行います。
興奮
担当看護師の観察により患者の興奮度合いを評価します。スコアは0点(正常)から4点(中等度の落ち着きのなさ)へ、最終的に7点(歩き回る、激しく動く)まで設定されます。
方向付け(Orientation)
数字やアルファベットの逆唱などで患者の認知機能を評価します。例として「100から逆算」や「Lから始まるアルファベットの暗唱」などがあります。0点は正確に実行でき、1点は逆唱ができないまたは日付が不確か、2点は日付が2日以内の誤差、3点は日付が2日以上ずれている、4点は自分や場所が分からない場合に付与します。
スコア以外の要因
看護師のCIWAスコアだけでなく、医師の判断、既往症、血液検査結果、年齢なども総合的に考慮し、離脱症状に対する適切な医療介入の必要性を判断します。
