髄膜腫とは?原因・症状・診断・治療法
脳や脊髄を覆う髄膜(膜)に腫瘍ができる状態を髄膜腫と呼びます。多くは良性ですが、腫瘍が大きくなると脳や神経を圧迫し、さまざまな合併症を引き起こすことがあります。症状や腫瘍の大きさに応じて、経過観察から外科手術、放射線療法までの治療が選択されます。
原因
髄膜腫は、髄膜の細胞が異常に増殖してできる腫瘍です。正確な原因はまだ解明されていませんが、遺伝子変異、放射線被曝、化学物質への曝露、頭部外傷などが関与していると考えられています。
発症率・性別差
女性に多く見られ、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが関与している可能性があります。腫瘍の成長速度は個人差が大きく、ゆっくり拡大するものもあれば、急激に大きくなるものもあります。
主な症状
症状は腫瘍の位置や大きさによって異なりますが、以下のようなものが報告されています。
- 視力低下や二重視
- 持続的な頭痛
- 聴覚障害・記憶障害
- 四肢の脱力やしびれ
- 発作(痙攣)
症状が急に現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
診断方法
診断は主に画像診断で行われます。CTやMRIで腫瘍の位置・大きさを詳細に確認し、必要に応じてX線検査を補助的に使用します。
治療選択肢
腫瘍が小さく症状が出ていない場合は経過観察が選択されます。症状がある、または腫瘍が大きい場合は外科手術で腫瘍を摘出します。脊髄や脳の重要部位にある場合は部分切除に留まることがあります。その際は放射線療法で残存細胞を破壊し、再発リスクを低減させます。放射線療法は正確な照射が必要で、過剰な放射線は新たな髄膜腫の原因となる可能性があります。
