人が発作を起こす原因とは

発作は脳内で異常な電気活動が急激に起こることで生じます。激しい痙攣をイメージしがちですが、必ずしもそうとは限りません。記憶障害、感情の変化、皮膚感覚の異常、視覚のゆがみ、筋力低下、筋肉のひきつりや痙攣など、様々な症状が現れます。発作は大きく「てんかん性発作」と「非てんかん性発作」の2つに分けられます。以下では、主な原因を詳しく解説します。

てんかん

てんかんは、発作が自発的かつ繰り返し起こる疾患です。原因が明らかなもの(脳卒中、アルツハイマー病などの変性疾患、外傷、腫瘍、感染症)と、原因不明(特発性)の二つに分けられます。家族歴があると遺伝的要因が関与することもあります。てんかんと他の発作との最大の違いは、発作が繰り返し起こる点です。

離脱症状

アルコールや薬物の離脱時にも発作が起こり得ます。大量飲酒の中止、三環系抗うつ薬、リチウム、バルビツール酸系、オピオイドなどの薬剤停止、さらにはコカイン、ヘロイン、PCPなどの違法薬物の離脱でも発作が見られます。多くの場合、薬物は神経伝達物質の代わり役割を果たしており、急に取り除かれると脳内の神経伝達バランスが崩れ、異常な電気活動が生じます。

外傷性脳損傷

頭部外傷は脳の生化学的・電気的信号伝達を乱し、発作を誘発します。前頭葉損傷は感情制御に影響し、運動野損傷は随意筋の制御に影響します。脳内出血も同様に重大な損傷をもたらし、発作を引き起こすことがあります。

感染症・代謝異常

中枢神経系に影響を与える感染症は発作の原因となります。代表的なものに脳炎、髄膜炎、HIV感染があります。また、代謝異常も発作を誘発します。肝不全による毒素蓄積、血糖の急激な上昇または低下(高血糖・低血糖)、脳への酸素供給不足(低酸素)などが挙げられます。

変性疾患

変性疾患でも発作が見られることがあります。アルツハイマー病、脳性麻痺、タヤ・サックス病など、神経伝達が徐々に障害される疾患は、発作のリスクを高めます。

発作の原因は多岐にわたり、適切な診断と治療が重要です。症状が疑われる場合は速やかに医療機関を受診してください。

脳・神経系 - 関連記事