プロゲステロンがてんかん発作に与える影響
てんかんは発作を起こす神経系の疾患です。発作は恥ずかしい、生活を乱す、恐怖を伴うことがあります。女性のてんかん患者は、生理周期のエストロゲン上昇により発作が増えることがあります。幸い、さまざまな抗痙攣薬が利用でき、特にプロゲステロンの投与は、妊娠可能年齢の女性の発作頻度を減少させる効果が報告されています。
てんかんとは
てんかんは中枢神経系の障害で、繰り返し発作が起こります。低血糖やアルコール離脱、薬剤の副作用でも発作は起こりますが、脳損傷や遺伝的要因、原因不明の場合はてんかんと診断されます。
プロゲステロンとは
プロゲステロンは、排卵後の月経周期の後半(黄体期)に卵巣から分泌される自然ホルモンです。脂肪組織や副腎に蓄えられ、妊娠時は胎盤でも合成されます。エストロゲンの過剰を抑え、骨形成を助け、消化を遅らせ食欲と脂肪の蓄積を促し、乳腺を成熟させ乳汁産生の準備をします。
医療分野では、経口避妊薬の成分や月経不順の調整、更年期障害のホルモン補充療法などに用いられます。エストロゲンを抑制し鎮静作用があるため、てんかん発作の抑制にも期待されています。
プロゲステロンによる発作抑制
女性は月経周期の後半(卵胞期後半から排卵期)にエストロゲンが上昇しやすく、この時期に発作が増えることがあります。思春期や閉経期でもエストロゲン・プロゲステロンのバランスが変わり、発作パターンが変化します。
プロゲステロンはエストロゲンレベルを下げ、脳の興奮性を抑える目的で投与されます。効果的な抑制を得るために比較的高用量が用いられますが、同時に副作用のリスクも伴います。
副作用
過剰なプロゲステロンは眠気、抑うつ、性欲低下、インスリン分泌増加によるインスリン感受性低下などを引き起こすことがあります。また、消化が遅くなるため体脂肪が蓄積しやすく、体重増加の原因にもなります。
実践的な対策
てんかんを持つ女性は、生理周期と発作の記録を付けることが重要です。基礎体温を測定すれば排卵日を特定しやすく、排卵期や黄体期に発作が増えるか確認できます。記録に基づき、医師と相談してプロゲステロン療法の適応を検討してください。
