外反母趾(Hallux Valgus)とは?
外反母趾は、医学用語でバニオン(母趾外反)を指し、親指が小指側へ向かって曲がる状態です。症状が進行すると、足の親指関節付近の中足骨部に腫れ(バニオン)ができ、痛みや変形が現れます。主な原因は足に合わない靴の着用で、米国国立医学図書館の調査によると、人口の約48%がこの状態を抱えているとされています。
原因
- 米国整形外科医協会(AAOS)と米国足踝整形外科協会(AOFAS)の調査によれば、米国女性の88%がサイズの合わない靴を履いており、そのうち55%が外反母趾を発症しています。サイズの合わない靴が最大の原因ですが、遺伝的要因や足の形状も関与します。また、関節リウマチやポリオなどの疾患も外反母趾のリスクを高めます。
症状
- 足が小さすぎる靴を履いて長時間立っていると、外反母趾の症状が顕在化しやすくなります。主な症状は痛みや圧迫感、灼熱感、炎症・紅斑です。場合によってはしびれ感も生じます。
適切な靴の選び方
- 外反母趾の痛みは、足に合った靴を選ぶことで軽減できます。サイズだけでなく、足の形に沿ったデザインの靴を選びましょう。足長が異なる場合は、より大きい方の足に合わせ、足がむくんで最大になる夕方に試着するのがポイントです。靴の先端部分は親指の先が3/8〜½インチ(約9〜13mm)余裕があるか確認し、足の甲がしっかり固定され、かかとが滑らないことを確認してください。購入前に必ず実際に歩いて快適さを確かめましょう。
診断
- 外反母趾は、視診・触診に加えてX線検査で骨の変形程度を評価し、診断されます。足・足関節外科医がX線画像を確認し、手術が必要か、適切な靴で対処できるかを判断します。
手術
- 靴の変更だけで症状が改善しない、または変形が進行した場合は手術が選択肢となります。関節リウマチの有無、変形の程度、第一指と第二指の間のスペースなどを基に、外科医は最適な手術法を決定します。
