頸動脈内膜切除術(Carotid Endarterectomy)について

概要

頸動脈が狭くなると、脳への血流と酸素供給が不足し、致命的な脳卒中や後遺症を引き起こす可能性があります。頸動脈内膜切除術は、動脈内にたまったプラーク(脂肪沈着)を外科的に除去し、血流を回復させる手術です。

適応・対象者

テキサス・ハート・インスティテュートによれば、頸動脈疾患は脳へ血液を供給する四本の頸部動脈が狭窄・閉塞する状態です。血流が著しく低下した患者や、画像診断で高度なプラークが確認された患者に対して、頸動脈内膜切除術が推奨されます。

手術の特徴

  • 全身麻酔下で行われます。麻酔が確立した後、外科医は首の前面に切開を入れ、頸動脈にアクセスします。
  • 動脈壁内の脂肪沈着(プラーク)を慎重に除去し、血管内腔を清掃します。
  • 手術後、約24時間にわたり頸部にドレーンを設置し、余分な液体や血液を排出します。

術後の留意点

手術は脳卒中予防に有効ですが、再発防止のためには生活習慣の改善が不可欠です。医師は、術後の回復が確認でき次第、以下の指導を行うことが一般的です。

  • バランスの取れた低脂肪・低塩分の食事への変更
  • 定期的な有酸素運動(医師の許可を得てから開始)
  • 禁煙とアルコール摂取の制限
  • 定期的な血圧・コレステロール測定とフォローアップ検査

まとめ

頸動脈内膜切除術は、頸動脈のプラーク除去によって脳への血流を回復させ、脳卒中リスクを低減する重要な外科手術です。手術自体は安全に行われますが、長期的な健康維持のためには術後の生活習慣改善が鍵となります。

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