胸壁痛(肋軟骨炎)の症状と対処法
肋骨が胸骨と接する部位で起こる胸壁痛(肋軟骨炎)
特徴
- 胸壁痛は恐怖感を伴い、心筋梗塞などの重篤な疾患と似た症状を呈することがあります。最も一般的なのは肋胸骨関節部の鋭い痛みで、左側に多いですが左右どちらでも起こります。鈍い灼熱感やずきずきする痛みを伴うこともあります。診断前に心臓関連の原因を除外する必要があります。
影響
- 深呼吸や大きく息を吸うと痛みが増し、咳をした際にも痛みが生じます。感染症(ウイルス・細菌・真菌)が原因になることがあり、特にウイルス感染が多いです。細菌性は手術後に起こりやすく、真菌性は稀です。
診断方法
- 胸痛で心電図や胸部X線に異常がなくても、医師は胸骨を軽く押すことで痛みが再現するか確認します。この簡単な触診で肋軟骨炎を疑うことができます。
経過と治療
- 肋軟骨炎は緊急性の高い状態ではなく、イブプロフェンなどの市販の抗炎症薬で数日から数週間で自然に改善します。症状が重い、激しい発汗や失神、首や顎へ広がる場合は救急受診が必要です。
留意点
- 症状が数日で改善しない場合や、肩や腕に痛み・腫れを伴う場合は、再発性のティエツェ症候群との鑑別が必要です。ティエツェ症候群は痛みが数週間続き、腫脹を伴います。