心筋線維症とは?
心筋線維症の概要
心筋線維症は、心筋内部に過剰な線維組織が蓄積し、正常な心筋細胞が瘢痕組織に置き換わる病態です。心筋梗塞や慢性炎症、遺伝性疾患など、さまざまな心疾患が原因で発症します。
心筋線維症の原因
心筋が損傷すると、体は修復反応として瘢痕組織を形成します。しかし、修復が過剰になると線維組織が過剰に蓄積し、心筋線維症が進行します。
心筋線維症が心機能に与える影響
線維組織は収縮能を持たないため、心筋のポンピング効率が低下し、心不全のリスクが高まります。また、電気的特性が変化しやすくなるため、不整脈(不整な心拍リズム)も起こりやすくなります。
心筋線維症と関連する心疾患
- 虚血性心疾患:冠動脈が閉塞し心筋への血流が不足する心筋梗塞が起こり、損傷部位に線維化が生じます。
- 拡張型心筋症:心筋が拡大・弱体化し、線維化が頻繁に認められ、心機能低下に寄与します。
- 肥大型心筋症:心筋が異常に肥厚し、過度の負荷により線維化が進行します。
- 心室性不整脈性心筋症(ARVC):主に右心室に影響する遺伝性疾患で、線維化が不整脈リスクを増大させます。
- 心筋炎:心筋の炎症が慢性化すると、瘢痕化して線維化が起こります。
診断方法
心筋線維症の診断は、心エコー、心臓MRI、心筋生検など複数の検査を組み合わせて行います。特にMRIは線維組織の分布を高精度で評価できます。
治療と管理
根本的な治療は、線維化を引き起こす基礎疾患の管理です。生活習慣の改善、薬物療法(ACE阻害薬、β遮断薬、抗不整脈薬など)、必要に応じた外科的介入が行われます。早期発見と適切な治療が進行を抑える鍵となります。
