HIB-HBOC と HIB PRP-T の違い

はじめに

HIB-HbOC と Hib PRP-T は、いずれも2価インフルエンザ菌(Hib)に対する筋肉内接種用ワクチンです。米国予防接種委員会(ACIP)は、生後6週から2か月までにいずれかのワクチンを接種することを推奨しています。HbOC は小型多糖体、PRP‑T は中型多糖体であり、タンパク質キャリアの種類が異なります。

インフルエンザ菌(Hib)の歴史

Hib(Haemophilus influenzae type b)は、米国の小児における侵襲性細菌感染症の主要因子です。ワクチン導入前は、5歳未満の子ども200人に1人が感染し、うち60%が髄膜炎を発症、致死率は3〜6%でした。ワクチン接種後の副反応としては、約20人に1人が局所の炎症や不快感、約50人に1人が発熱を示しますが、通常24時間以内に改善します。

Hib PRP‑T の仕様

PRP‑T は不活化多糖体ワクチンで、7.5〜10 µg の Hib ポリリボシルリボトールリン酸(PRP)を含有します。破壊された細菌成分が免疫系を刺激し、免疫応答を誘導します。タンパク質キャリアは破傷風トキソイドで、体内での認識を高めます。単剤(ActHIB®、Hiberix®)として単独で使用できるほか、B型肝炎、ポリオ、ジフテリア・破傷風・百日咳(DTaP)ワクチンと組み合わせた混合製剤としても利用されます。

Hib‑HbOC の仕様

HbOC は1990年に米国で製造が開始され、2007年に販売中止となりました。新世代の Hib ワクチンに比べて有効性が劣ると判断されたためです。成分はオリゴ糖で、ジフテリア・破傷風トキソイド(Corynebacterium diphtheriae)を組み合わせたキャリアを使用していました。接種間隔は最低2か月以上とされていました。

入手可能性と使用法

PRP‑T はサノフィ・パスツール製の ActHIB® と、グラクソ・スミスクライン製の Hiberix® の2ブランドで販売中です。一方、HbOC はブランド名 HibTITER® で提供されていましたが、現在は米国で使用されていません。両ワクチンとも、通常は4回接種のスケジュールが推奨されますが、患者の年齢や状況により調整されます。

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