子どもの咳止めと解熱剤の選び方

風邪やインフルエンザで複数の症状が出ている子どものケアは、思った以上に難しいです。市販の薬は「咳止め」「鼻づまり解消」「解熱」のいずれか、あるいはすべての効果があると謳っていますが、成分の重複に注意が必要です。特に、アセトアミノフェン(例:タイレノール)を含む薬を複数併用すると、知らず知らずのうちに過剰投与になる危険があります。パッケージをよく読み、必要以上に痛み止めを与えないようにしましょう。

熱(発熱)の対処法

  • 熱がそれほど高くなく、子どもが普段通りに遊んだり食事をしたりしているなら、特に何もしなくても大丈夫です。熱は体がウイルスと戦っているサインなので、子どもの快適さを第一に考え、必要に応じて解熱剤を使用します。米国小児科学会は、6か月以上の子どもに対してはアセトアミノフェン(商品名:タイレノール)またはイブプロフェン(商品名:モトリン、アレブ)を推奨していますが、用量は体重に合わせて正確に計算することが重要です。医師の指示なしに箱の説明だけで投与しないでください。

咳の緩和

  • 米国では毎年約7,000人の子どもが咳止め・風邪薬の過剰摂取で救急搬送されています。FDAは2歳未満の子どもへの咳止め使用を安全ではないと警告しています。咳は喉や気道の刺激が原因であり、痰が絡んでいる、喘息がある、睡眠が妨げられる場合を除き、必ずしも薬が必要というわけではありません。まずは家庭療法として、2歳以上の子どもには小さじ½のはちみつ(2歳以上から使用可)、6歳以上は小さじ1、12歳以上は小さじ2を与えてみましょう。小児・青年医学誌に掲載された研究でも、はちみつを使用したグループはデキストロメトルファン(咳止め薬)やプラセボよりも症状改善が認められました。

胸部の鼻づまり・痰の緩和

  • まずは加湿器(クールミスト)や蒸気吸入で室内の湿度を上げると、粘膜が潤い痰が出やすくなります。背中を軽く叩くことで痰が緩み、咳が出やすくなるので、子どもの顔を膝の上にうつ伏せにした状態で、背中を優しく、しかししっかりとたたいてみてください。あるいは子どもを膝に抱え、やや前傾させた姿勢で背中を軽く叩く方法でも同様の効果が期待できます。

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