デキストロメトルファン(DXM)について
機能
デキストロメトルファンは中枢神経に作用し、風邪やインフルエンザによる咳反射の閾値を上げます。咳そのものの原因を治療するわけではなく、喫煙、喘息、肺気腫による咳には効果がありません。
副作用
中枢神経系に影響を及ぼすため、めまい、神経過敏、倦怠感、吐き気・下痢・嘔吐、発疹・かゆみなどが報告されています。過剰摂取は精神病的行動、幻覚、頻脈、浅い呼吸、けいれん、めまい、昏睡を引き起こすことがあります。長期的な過剰摂取は臭素中毒を伴うこともあります。離脱症状は報告されていませんが、使用継続への渇望が生じることがあります。
特徴
デキストロメトルファンは経口投与で胃腸から速やかに吸収され、肝臓でデキストロルファンに代謝されます。デキストロルファンも有効な鎮咳成分です。錠剤、カプセル、液体(徐放性製剤を含む)で販売され、必要に応じて2〜4時間ごとに服用します。
可能性
現在、線維筋痛症の疼痛緩和に対する追加治療として研究が進められています。軽度の反復的な疼痛に対して中程度の鎮痛効果が報告され、脊髄へ痛覚信号を伝達する化学物質の作用を阻害するNMDA受容体拮抗作用が関与すると考えられています。オピオイド系鎮痛薬との併用により、必要なオピオイド量を減らす可能性も期待されています。
注意事項
アレルギー反応を起こすことがあり、アトピー性の子供には使用しないでください。発疹が出た場合は直ちに医師に相談してください。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)と併用するとセロトニン症候群を引き起こす危険があり、致命的になることがあります。また、アルコールや他の「ダウナー」系薬剤との併用は禁じられています。過剰摂取が疑われる場合は尿検査で検出可能です。
