リチウムイオン曝露の副作用
リチウムイオンは双極性障害(躁うつ病)の治療に用いられ、エスカリス、リトビッド、リトナート、リトタブなどの商品名で販売されています。医師の指示通りに使用すれば副作用は少ないですが、過剰摂取や血中濃度が高くなると、ほぼすべての臓器系統に影響を及ぼすことがあります。
神経系の副作用
- 手や体の震えが最も一般的です。その他、めまい、ふらつき、失神、昏睡、思考の遅滞、睡眠障害、痙攣、失禁、認知症状の悪化、倦怠感、筋力低下、頭痛、運動失調(失調性歩行)、構音障害、反射亢進などが報告されています。
泌尿器系の副作用
- リチウムは腎臓に影響を与え、患者の約50%で腎性尿崩症などの腎機能障害が見られます。過剰な尿量と強い渇きが特徴です。
心血管系の副作用
- 心拍リズムの乱れ、低血圧、末梢循環不全、心電図異常が報告されています。まれに心筋間質炎(心筋炎)が起こることもあります。
消化器系の副作用
- 吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、食欲不振、口渇などの症状が見られます。
内分泌系の副作用
- 甲状腺機能に影響し、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が増加して甲状腺腫(甲状腺腫大)を引き起こすことがあります。患者の約5%で甲状腺腫が認められます。
その他の副作用
- 皮膚の発疹、乾癬、脱毛、潰瘍、にきび、過敏症、精子数の減少、体重増減、金属味、発熱などが報告されています。
