治療抵抗性うつ病の薬剤と治療法
治療効果が現れるまでの期間
抗うつ薬は効果が出るまでに時間がかかります。個人差はありますが、Mayo Clinicによれば、TRD(治療抵抗性うつ病)を含むすべての抗うつ薬は、最大で2か月ほどかかることがあります。自殺念慮が現れた場合は、直ちに医師に相談してください。
シンビアックス(Symbyax)
2009年3月、米国食品医薬品局(FDA)は治療抵抗性うつ病用の新薬シンビアックスを承認しました。これはフルオキセチン(商品名:プロザック)とオランザピン(商品名:ジプレキサ)を組み合わせた製剤です。Eli Lilly社の説明によれば、少なくとも2種類の他の抗うつ薬を試した患者のみが対象となります。
薬剤の切り替え(Switching)
Mayo Clinicの調査では、うつ病と診断された人の3人に1人が最初に処方された抗うつ薬で効果を感じません。NAMI(全米メンタルヘルス同盟)によると、10代の患者でも同様の割合が報告されています。効果がない場合は、医師の管理下で別の抗うつ薬に切り替えることが推奨されます。必要に応じて、薬剤間に約2週間の間隔を置き、前の薬が体内から完全に排除されるようにします。
サプリメント
Mayo Clinicは、大容量の葉酸由来サプリメントがTRD患者に有益な場合があると報告しています。商品名はL-メチルフォレート(Deplin)です。脳内の神経伝達物質受容体の機能を正常化すると考えられますが、過剰摂取や他薬との相互作用を防ぐため、必ず医師の指導のもと使用してください。
診断と遺伝子検査
一部のTRD患者は、SSRIs(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を代謝できない遺伝子変異を持っています。シトクロムP450(CYP450)遺伝子検査により、この問題の有無を確認でき、無駄な薬剤選択を省くことが可能です。
カウンセリング
薬物療法は、認知行動療法(CBT)などの心理カウンセリングを受けやすくします。CBTでは、患者が世界の捉え方を正確にし、思考がうつ症状によるものか情報に基づくものかを見極めるスキルを学びます。また、薬剤変更期間中の精神的サポートとしても有効です。
