毎年何人がうつ病と診断されているのでしょうか?

「疾病負担」とは、病気と共に生きる年数を指します。世界保健機関(WHO)は、2000年の最新調査で、うつ病が世界で4番目に大きな疾病負担をもたらす疾患であり、全世界で1億2000万人以上が罹患していると報告しています。2020年までに疾病負担のトップになると予測されています。米国だけでも、毎年1700万~2100万人、人口の約10%がうつ病と診断されていると推定されていますが、地域によって差が大きく、東南アジアや東アジアでは5%未満、東欧や旧ソ連諸国(ハンガリー、ベラルーシ、ラトビア、リトアニア、フィンランドなど)では25%近くに上ります。統計は不安定な国や発展途上国では信頼性が低いことがあります。

診断数

  • 米国精神衛生研究所(NIMH)の2008年の報告によると、年間で約1700万人の成人がうつ病と診断されています。一方、米国疾病予防管理センター(CDC)の同年推計では2100万人とされています。診断対象は大うつ病性障害(仕事や日常生活に支障をきたす)とジストミア(2年以上続くが症状は比較的軽度)です。

リスク要因

  • 全米メンタルヘルス協会(NAMI)によれば、女性は男性の約2倍の頻度でうつ病と診断されます。また、CDCは40歳から59歳の成人、アフリカ系アメリカ人、経済的に困窮している人々が診断率が高いと指摘しています。

重症度

  • 診断されたうち約80%が日常生活や仕事に支障をきたす程度のうつ病で、30%近くが専門的な治療を必要とするほど重症です。大うつ病性障害と診断された人の半数以下しか治療を受けていないというデータもCDCから報告されています。

自殺リスク

  • 『Journal of Employee Assistance』によれば、うつ病と診断された患者の90%が自殺を試み、または成功するとされています。うつ病は自殺の最大の要因であり、実際に自殺に至るのは男性が多く、男性は女性の約半分しか治療を受けません。

将来の診断数と経済的影響

  • WHOは2020年までにうつ病が疾病負担の首位になると予測しています。NIMHのデータでは、うつ病はがん、エイズ、冠動脈性心疾患よりも多くの米国成人に影響を与えており、診断された人数に伴う生産性低下と欠勤による年間コストは約830億ドルに上ります(『Journal of Employee Assistance』)。

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