大うつ病性障害(MDD)の重症と軽症の違いは?

歴史

1980年にDSM‑IIIで大うつ病性障害(MDD)が初めて診断基準に掲載されました。重症と軽症の両方が認識され、症状ごとの分類が行われました。

大うつ病性障害の症状

次のうち4つ以上の症状が認められた場合、MDDの診断が検討されます。

  • 睡眠障害(不眠または過眠)
  • 快楽や興味の減退
  • 罪悪感や自己非難
  • エネルギー低下・倦怠感
  • 集中力低下
  • 食欲の変化(減少または増加)
  • 精神運動性変化(遅滞または興奮)
  • 自殺念慮や自殺行為

軽症大うつ病性障害(MDD)

軽症では、患者は「なんとなく元気がない」「興味が湧かない」などの状態が続きます。食欲や体重に変化があることもありますが、必ずしも顕著ではありません。無力感や絶望感、他者や活動への無関心が見られます。

重症大うつ病性障害(MDD)

重症例では、自己傷害(自傷行為)や危険な行動に走ることがあります。生死に対する関心が薄れ、感情が「灰色」に覆われたように感じることがあります。最も重篤な場合、強い自殺念慮や他者への暴力行為が見られます。

重症・軽症MDDの治療

診断前に、ビタミン欠乏症や身体疾患などの他の原因を除外するための血液検査などが行われます。診断後は、抗うつ薬の投与と経過観察が基本です。イギリスでは、1日20分程度の有酸素運動が推奨されており、運動は気分を調整する神経伝達物質の分泌を促進します。

症状が極めて重い場合は、電気けいれん療法(ECT)や経頭蓋磁気刺激(TMS)などの身体的治療が検討されます。治療抵抗性の重症例では、保護入院が最終手段として用いられます。

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