軽度うつ病の主な症状
悲しみや引きこもり
軽度うつ病の患者は、ほぼ毎日、ほとんどの時間にわたって悲しみや落ち込みを感じます。女性は涙もろく内向的になることが多く、子どもや思春期の若者はイライラや敵意を示すことがあります。男性は落ち着かず落ち着きがない様子を見せることがあります。家族や友人との関係で中程度から重度のトラブルが生じやすく、日常の趣味や活動への興味や喜びが著しく減少します。社会的な交流や活動からも徐々に撤退していきます。診断には、悲しみまたは活動への興味喪失のいずれかが認められることが必要です。
睡眠パターンと食欲の変化
軽度うつ病の患者は、睡眠が過剰になるか逆に不足するかという不規則な睡眠パターンがほぼ毎日見られます。重度の不眠に悩む人もいれば、目を開けていられないほど疲労感に襲われる人もいます。倦怠感やだるさを感じる人もいれば、落ち着かずそわそわした状態になる人もいます。また、食欲が急激に変化し、体重が急激に増減することもあります。
集中力の低下
軽度うつ病になると、集中力が低下し、日常の作業に取り組むのが非常に困難になります。以前は簡単にこなせていた作業が複雑に感じられ、疲労感が増します。些細な決断さえも難しくなり、記憶力の低下を訴える患者も多く、約束や人の名前を忘れがちです。このような認知機能の低下は、学業や仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
極端な感情と自殺念慮
軽度うつ病の患者は、過度の罪悪感や無価値感、絶望感、自己嫌悪といった感情にとらわれます。これらの感情が突如激しい怒りや攻撃性として表れることがあります。どれだけ努力してもネガティブな思考や感情を抑え込むことができず、自己評価が低下します。死について頻繁に考え、人生を終わらせることを思案するケースもあり、実際に自殺未遂に至る人もいます。
治療法
医師は軽度うつ病に対して抗うつ薬を処方することがありますが、心理療法でも十分に改善が期待できます。カウンセリングは無価値感や絶望感に対処し、認知行動療法は否定的な思考パターンを変える手助けをします。行動療法は対処スキルを向上させ、人間関係療法は対人関係の問題解決に役立ちます。十分な睡眠、バランスの取れた食事、定期的な運動も重要です。秋冬に症状が悪化する場合は、光療法(人工的な日光を模したライト)を試すと効果的です。
留意点
軽度うつ病の患者は、重度うつ病になるリスクが約6倍に高まります。特に睡眠障害、食欲変化、自殺念慮は、軽度から重度への移行を示す重要なサインです。女性は男性の約2倍の頻度で重度うつ病を発症します。症状が2年以上続く場合は、持続性抑うつ障害(ジストミア)と診断されることがあります。軽度うつ病は主に18歳から45歳までの成人に多く見られます。
