内因性うつ病とは何か?
概要
内因性うつ病は、外的なトラウマやストレスではなく、遺伝的要因や生物学的要因が主な原因と考えられる大うつ病性障害です。「内因性」は「内部から始まる」という意味です。ただし、すべての精神科医がこの概念を認めているわけではありません。
診断のポイント
患者がうつ状態になる明確な外的要因が見当たらない場合、「内因性うつ病」とラベリングされることがあります。患者自身もなぜうつになるのか分からないことが多いです。
歴史的背景
「精神病性うつ病」(Psychotic Depression)という文献によれば、内因性うつ病という用語はヨーロッパの心理学者エミール・クレペリンが最初に使用したとされています。
発症時期と経過
内因性うつ病は人生のどの時期にも発症し得ます。慢性的に続くこともあれば、エピソードが断続的に現れることもあります。
リスクと合併症
オーストラリア精神疾患協会によれば、内因性うつ病が精神病性うつ病(幻覚や機能障害を伴う)に進行することはまれです。
論争点
精神障害の診断・統計マニュアル(DSM-IV)では「内因性うつ病」の項目は廃止され、代わりに「特定不能の大うつ病性障害(major depressive disorder, unspecified)」が記載されています。
